はじめに

このドキュメントは,プログラミング演習Aの課題に家で取り組みたいあなたのためのものです.

「家のパソコン(Windows)だとプログラムが書けないから,課題をするために計算機室に行かないといけない」と思っていませんか? 実はそんなことはありません.

このドキュメントに沿って設定をしていけば,家でもプログラミングが出来るようになりますよ.

なぜ設定が必要なのか

実は,計算機室のマシン(UNIX環境)と違い,Windowsには標準でgcc(コンパイラ)が付属していません. また,Emacsやgeditなどのエディタも付いていません.

そのため,あなたがこれらをインストールしてやる必要があります.

このドキュメントは,これらのソフトウェアのインストール作業を解説するためのものです.

さあ,それでは設定をしていきましょう.

MSYS2をインストールする

MSYS2というソフトウェアがあります.

これは,Windows環境でUNIX環境のコマンドを利用できるようにするためのものです. MSYS2をインストール後,これを使ってgccをインストールするのが全体の流れとなっています.

まずはMSYS2を以下のURLからダウンロードしましょう.

URL: https://msys2.github.io/

Msys2 Download

ダウンロード用のリンクが二つありますが,ここでは自分のOSのbit数にあったものをダウンロードすればいいでしょう. bit数がわからない場合は,自分のパソコンが 32 ビット版か 64 ビット版かを確認したいを参考に調べてください.

ダウンロードが終わったら,インストール作業に移りましょう.

Msys2 install 01

「次へ」をクリック

Msys2 install 02

特に何も変更する必要はないので,「次へ」をクリックしましょう

Msys2 install 03

ここも「次へ」でいいでしょう.インストールが始まります.

Msys2 install 04

しばらく待ちましょう

Msys2 install 05

「完了」をクリックして,インストールを終えましょう.これであなたのパソコンにMSYS2がインストールされました.

gcc(コンパイラ)をインストールする

先ほどインストールしたMSYS2 Shellを起動します.ここからはこのアプリケーションを使って作業をしていきます.

Msys2 install 06

スタートメニューから,MSYS2 Shellを選択すればよいでしょう.

すると,計算機室のマシン(UNIX)で見慣れた,あの黒い画面(端末)が立ち上がります.(もしかしたら,計算機室のものは白い画面かもしれませんが)

この画面では,計算機室のマシンのようにlsmkdircdpwdを実行することができます.試してみるといいでしょう.

これから,この黒い画面にいくつかコマンドを打ち込んでいきます. コマンドがよく分からなくても,心配は要りません. 全部コピー&ペーストで済みますよ.

まず,pacman -Syを実行してください.

Msys2 install 07

黒い画面にpacman -Syと打ち込んで,Enterを押すだけです.

コマンドが終了したら,次はpacman --needed -S bash pacman pacman-mirrors msys2-runtimeを実行してください.

Msys2 install 08

ここでも同じように,コマンドを打ち込んでEnterでOKです.途中,「インストールを行いますか? [Y/n]」と聞かれたら,yを打ってEnterを押しましょう.

コマンドが終了したら,一度ウィンドウを閉じて,MSYS2 Shellを終了しましょう.その後,もう一度スタートメニューから立ち上げてください.(これを怠ると,この次の作業がうまく行きません!)

次に,pacman -Suを実行しましょう.

Msys2 install 09

先ほどと同様,ここでもインストールの確認がされますが,yを打ってEnterを押してください.

またコマンドが終了したら,もう一度ウィンドウを閉じて,MSYS2 Shellを終了しましょう.その後,もう一度立ち上げてください.(先ほど同様,重要なことです)

最後に,pacman -S gccを実行しましょう. もう分かるでしょうが,このコマンドでgccをインストールします.

Msys2 install 10

(確認されたら,yを打ってEnterを押しましょう.)

お疲れ様でした.これでgccのインストール作業は終了です. これであなたのパソコンでC言語をコンパイルすることができるようになりました.

C言語をコンパイルしてみる

ここでは例として,以下のhello.cをコンパイル,実行してみます.

#include <stdio.h>

int main(void) {
    printf("Hello, World!");
}

(非常に簡単なプログラムですが,例としては十分です)

このファイルを,C:\msys64\home\(ユーザー名)(環境によってはC:\msys32\home\(ユーザー名))にコピーします.

Msys2 install 11

こんな風になれば良いでしょう.(hello.cがありますね)

その後,MSYS2 Shellを開いて,gcc hello.c -o helloを実行しましょう.

コンパイルが終わったら,コマンド./hello.exeを実行してみます.

Msys2 install 12

無事にHello, World!が出力され,コンパイルと実行がうまく行ったことが確認できましたね.

やっとWindowsでもgccが使えるようになりました. これであなたのプログラムもコンパイルすることができますね.

さあ,プログラミング演習の課題に取り組みましょう!

おまけ Windowsで使えるエディタ

計算機室のマシン(UNIX)にはエディタとしてEmacs,Vim,geditなどがインストールされていますが,当然Windowsにはこれらのソフトウェアは付属していません.

幸い,EmacsとVimに関してはWindows版がありますので,これらをインストールすれば良いでしょう.

geditに関しては,同等の機能を持つものとして,サクラエディタなどがあります.

自分にとって使いやすいものを使いましょう!

参考資料